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お役立ち情報

電気なんでも質問・相談コーナー

お客さまからのよくあるご質問・ご相談

Q1 配電盤の中にある「漏電しゃ断器」はどんな役割があるのですか?

配電盤から電気が送られている施設内に、漏電が発生したときに、自動的に電気をしゃ断し、漏電による火災や感電を未然に防ぐ役割をします。

Q2 緑色のアース線はよく見かけますが、一般家庭でも必要ですか?

アース線は水気のある場所で使用する電化製品(電子レンジ・洗濯機・エアコン屋外機)には取り付けてください。電子レンジや洗濯機が何らかの理由により漏電した場合、電気は人体を流れずにアース線に流れ感電災害を防いでくれます。

Q3 小鳥は電線にとまっているのに、なぜ感電しないのですか?

小鳥は一本の電線の上に両足を揃えてとまっていますが、電線の抵抗はとても小さく、鳥の両足の間隔は狭いので、両足間の電圧は事実上0ボルトです。それで小鳥の体内には電流が流れないので感電しません。
もし、小鳥が二本の電線に二本のそれぞれの足で止まった場合には、二本の電線間には電位差がありますから、小鳥の体内には電流が流れ感電してしまいます。

Q4 日本の周波数は、なぜ50Hzと60Hzに分かれているのですか?

電気を作る発電機は明治時代に輸入され、当初関東はドイツから50Hzの発電機が、関西にはアメリカから60Hzの発電機が輸入されたことから、現在でも時代の流れをくむ形で2種類の周波数が存在しています。切り替わる地域は、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に東側が50Hz、西側が60Hzとなっています。

Q5 会社組織が「有限」から「株式」に変わりましたが、電気設備関係で手続きは必要ですか?

社名変更としての手続きが必要となります。
個人経営から「有限会社」などの法人組織になった場合は、譲渡変更としての手続きが必要になります。

Q6 「微量PCB」という言葉を聞いたことがありますが、「PCB」と違うんですか?

「PCB」とはポリ塩化ビフェニル類の略で、塩素を含む有機化合物の一種です。
PCBは、不燃性で絶縁性が高い等の特性を有することから火災の危険性の多い場所(発電所・地下設備等)のトランスやコンデンサの「燃えない」絶縁油として重宝されました。ところが、「カネミ油脂事件」が報じられ、その毒性が大きな問題となって1974年に製造・輸入・使用が法令で原則禁止とされました。ですから、それ以後に製造されたトランスやコンデンサは安全なはずですが、2007年7月に「微量」のPCBが混入している機器があることが判明しました。従来から問題とされていた「高濃度PCB」に対して「微量PCB」とは廃棄物処理法でPCBの濃度が0.5[ppm]をこえる絶縁油をいいます。また、ともに有害物質であることから厳重な管理が求められています。

Q7 照明器具の電球を白熱電球からLED(発光ダイオード)ランプへ交換しようと思います。その器具の壁のスイッチは「白熱電球用調光器」という明るさの変更が出来るようなものを使っていますが、そのままの壁のスイッチでもLEDランプへ交換することができますか?

そのままでは、使用できません。
近年、半導体調光方式が用いられるようになり、この方式を使った調光器を使用するとサイリスタの位相制御のため電源波形が歪みます。歪んだ電源波形で使用した場合、チラツキが発生したり内部の電子部品が過負荷になり短寿命になります。 最悪の場合は、破損したり発煙する場合もありますので絶対に使用しないでください。
しかし、どうしてもLEDランプに交換したいということでしたら調光器のない一般のタンブラースイッチにお取替えいただければ使用することができます。ただし、スイッチの取替えは電気工事の資格を持った方が行わなければいけませんので、お近くの電気工事店へ一度ご相談ください。

Q8 LED(発光ダイオード)ランプへ交換しようと思ったら、口金が普通のものと比べて少し小さいんですが、そのようなLEDランプもあるのですか?

LEDランプにも白熱電球と同じ種類のものが全て揃っています。 電球の口金には3種類あります。呼び名では、E26・E17・E12(右写真)というような種類に分けられ、数字が口金の直径を表しています。
一般的な大きさはE26(口金径26mm)ですが、シャンデリア等の特殊な照明器具によっては、E17を使用しているものもあります。E12は照明器具内の豆電球に相当します。このような種類がLEDランプにも揃っておりますので、ご購入の際にはご確認をお願いします。

Q9 太陽光発電設備と、エコキュートのそれぞれのメリットを教えて下さい。

【太陽光発電のメリット】
太陽光発電は「太陽の光」を利用して電気を作る発電システムです。一年中降り注ぐ太陽光は、自然界にある再生可能エネルギーの主力として大きな注目を集めており、資源が枯渇(太陽光)する心配がなく、発電時にCO2を出さないなどのメリットがあります。 また、発電して余った電力は中部電力さんが買い取ります。

【エコキュートのメリット】
エコキュートは再生可能エネルギーである空気の熱でお湯を沸かす(ヒートポンプ技術を利用)電気給湯機です。環境に優しく、消費電力もこれまでの約3分の1になるからとても経済的です。
また、電気料金が割安な深夜時間帯(PM11時~AM7時)にお湯を沸かすため更におトクになります。家庭で使うエネルギーのうち給湯の占める役割はなんと約3分の1を占めています。このため給湯に使用するエネルギーを減らすことは家計の負担を減らすためにとても高い効果があります。

Q10 太陽光発電、エコキュートの両方設置して活用はできますか、それとも意味がないのですか?

太陽光発電とエコキュートを両方設置して活用できます。太陽光発電は再生可能エネルギーである「太陽の光」で電気を作り、夜はエコキュートで、同じく再生可能エネルギーである「空気の熱」を利用してお湯を沸かす。このダブルのエコで地球にやさしい暮らしが実現できます。また、毎月の光熱費もとってもおトクになります。

Q11 太陽光発電とエコキュートのどちらか一つを選択するとなると、どちらがよいのですか?

毎月の光熱費のことを考えるなら、エコキュートを設置するだけでも十分なメリットが期待できます。エコキュート、太陽光発電は、お客さまの建物の状況により初期費用が異なりますので、お近くのメーカー・販売店に相談しご検討されることをおススメします。

Q12 私どもの工場では、電力会社から高圧で電気を引き込み、受電用キュービクルという設備で電圧変換し、工場内で電気を使用しております。会社を操業してから10数年経過しましたが、キュービクル内にある高圧の機械は何年くらいを目安で更新すればよいのでしょうか?

高圧の電気でお使いになる機械器具の更新時期は、機器の種類、使用状況、耐用年数、劣化等を考慮し、適切な時期に更新のご計画をお立ていただくことをお奨めいたします。経年劣化等で突然損傷し使用不能になってしまいますと、取替え作業等のため長時間の停電が発生し工場の操業に支障を来たしてしまいます。
下に高圧設備各機器の一般的な更新推奨時期を表します。

○高圧開閉器・・・・・・・・・15~20年
○高圧ケーブル(CV)・・・・20~25年
○高圧真空遮断器・・・・・・20~25年
○高圧交流負荷開閉器・・20~25年
○変圧器・・・・・・・・・・・・・25~30年
○高圧コンデンサ・・・・・・・20~25年
(自家用電気工作物保安管理規程より)

Q13 「労働安全衛生特別教育講習会」について、教育内容、費用、申し込み先等を教えてください。

感電事故を防止するためには、電気設備の整備、保守、適正な作業管理の遂行などを図るとともに、電気取扱業務の従事者はその作業を安全に行うための知識および技能を有することが重要です。このようなことから、労働安全衛生法では、電気災害(感電災害)を防止するために電気の取り扱いに従事する者に対して、特別教育を行うことを事業者に義務付けています。(労働安全衛生法第59条)

【教育内容】
○電気の基礎知識 ○電気設備の基礎知識 ○関係法令
○安全作業用具等の基礎知識
○活線作業及び活線近接作業の方法

【費用・申し込み先】
中部電気保安協会のホームページよりトップページの「労働安全衛生特別教育講習会」よりご確認いただければ幸いです。

Q14 タコ足配線はどうして危険なの?どうしてテーブルタップなんかが正規に販売されているんでしょう?

タコ足配線そのものが悪いわけではありません。流れる電流の大きさにより安全性が保たれない可能性があるため危険なのです。コンセントは合計15アンペアしか使えません。テーブルタップなどでいくつもコンセントに差込ますと、ついつい15アンペアをオーバーして使う可能性があります。近年電気火災はわずかですが増加しています。原因の多くがコード、コンセントとなっております。延長コード(テーブルタップ)の電流容量を確認してください。

Q15 LED(発光ダイオード)の照明はどうなのですか?

3.4VがLED(発光ダイオード)の定格電圧です。最近は大手照明器具メーカーも製造しています。40Wの直管型の蛍光灯タイプのものも発売されるようになりました。ここでは電球型のLED電球、白熱電球、電球型蛍光灯について見てみましょう。
白熱電球は発熱しますが、暖かい雰囲気の光です。LEDの照明は、白熱電球に比べると同じ明るさを得るには10分の1程度の電気使用量です。電球型蛍光灯では4分の1から5分の1程度の電気使用量です。しかし光の拡散の点では白熱電球、蛍光灯の方が、現在では優れています。寿命の点では白熱電球の50倍以上、電球型蛍光灯の6~12倍程度。値段は白熱灯の10倍程度、電球型蛍光灯の2~5倍程度。使用時間の多い場所への使用に効果があると思います。

Q16 雷の時どうして瞬停が起きるのですか?

防止するのは困難です。
雷サージ(過渡的な高い電圧、大きな電流)が電源に入り込み瞬時的に電圧が下がってしまう現象で、これを防止することは困難です。大変複雑で難解なメカニズムで発生いたします。重要な機器等には電圧低下をバックアップする製品(UPS等)で対応するしか出来ないのが現状です。落雷には、直撃雷と誘導雷の2種類があります。直撃雷は、一般的にイメージする落雷です。誘導雷は、建物や電柱などに落雷することで、その付近に強い電磁界が生じる現象です。その電磁界の中に導線(電力線や電話線など)があると、電磁誘導現象による誘導電流が発生して、大きすぎる電流が流れます。

Q17 一般家庭での雷対策を教えて下さい。

電子機器の故障をさける対策をとりましょう。
コンセントやモジュラージャックを通じて電子機器に雷サージが流れると、機器が故障します。半導体を多く使った電子機器は電流の変化に弱いため、一般の家電製品は無事でもパソコンやモデム、ターミナルアダプターなどの電子機器は故障してしまいます。雷サージによる被害を軽減するために、サージプロテクタ(アブソーバ)として、コンセント取り付け型やテーブルタップ型の器具なども市販されていますが過信は禁物です。雷が鳴り始めたらコンセントプラグ及びモジュラージャックを抜くことがなによりです。

Q18 家庭用の火災警報器はどこへ何を設置したらよいのか教えてください。

火災警報器には熱に反応する感知器と煙に反応する煙感知器の2種類があります。
寝室、階段室には消防法で煙感知器が義務付けられています。
その他市町村条例で台所等にも設置義務を設けている地区があります。
詳しくはお近くの消防署にお尋ねされることをお勧めいたします。

Q19 我が家のコンセントは取付けてから35年経っていますが、付替えた方が良いでしょうか。

新しい配線器具に取替える機会があればベターですが、一概に経年だけで結論は出ません。熱を持ったり、がたつきがあったり、破損しているものは出来るだけ早く取替えましょう。協会は中部電力から委託を受けて4年に1回一般住宅の調査業務を実施しています。調査に伺った時に調査員にお尋ねください。

Q20 LEDランプの構造を教えてください。またどうして値段が高いのですか。

まずLEDは直流の2~4Vが定格です。家庭の配線は交流の100Vです。従って100Vを2~4Vに降圧する必要があります。それから交流を直流に変換する必要があります。交流を直流に変える整流方法、電圧を変える変圧方法は各メーカーによって異なります。またLEDが発光するときに発生する熱を放熱する必要もあります。ランプに重量感がありますね。以上のことから従来の蛍光灯ランプ、白熱ランプに比べるとコスト高になっていると思います。